制作仕様

描画表現について

  • 表現別一覧_0051
    【0051】表現別一覧
ここでの「表現」とは、対象物をどの程度デフォルメするかの目安を指し「精密」「標準」「簡易」の三つに別れます。
写実的な描写に近いものを「精密」とし、大きくデフォルメするものを「簡易」としています。
その中間で一般的に見やすく馴染みやすい程度にデフォルメしたものが「標準」となります。
「簡易」ほど安価で「精密」ほど高価です。デザインイラストでは特にご指定がなければ中間の「標準」での製作になります。

どの表現が良いかは好みの問題です。描く内容が真面目なものであれば精密表現が合うでしょうし、コミカルな内容であれば簡易表現が似合うでしょう。
真面目な内容を優しく、あんまりふざけた感じにはしたくない場合は中間の標準表現がお勧めです。

なお業務用イラストでは標準表現しかありません。余計な表現を省いて要点のみを正しく伝えることを目的としているので、基本的に精密表現のような写実的な見た目であっても、データ的には簡易表現程度の描写に抑えており、価格差が生じないためです。
髪型も服装も基本的に最低限の描写です。もちろん指定して頂ければ部分的におしゃれな髪形や服装も可能ですが、その部分の制作費は「デザインイラスト」として計算されます。

各表現の違いはサンプル内で「精密」「標準」「簡易」と表示されるので、それを参考にされると良いでしょう。

線種とデータについて

  • ベクタとラスタの違い_0052
    【0052】ベクタとラスタの違い
  • タイプ別一覧_0053
    【0053】タイプ別一覧
制作物のデータ形式は主にベクタとラスタに別れます。ベクタとは線の位置情報で成り立つデータ形式でイラストレータなどで製作します。ラスタは色情報を持ったドットの集合体でフォトショップなどで製作します。
ベクタデータは、数センチの挿絵であっても看板のような大きなサイズであっても同じ絵であればデータサイズは変わりません。データとしては扱いやすいです。ただ基本的には一定幅の線で単純な絵柄向けと言えます。

1本1本のパスを操作して描くので、複雑な絵になると一気に作業量が増え、コストも割高となります。デザインイラストのような簡単な絵柄や、直線を多用する機械的な業務用イラストには向いています。

複雑な背景が必要だったり、線の強弱や手書きのような表現が必要なケースにおいては、ラスタ形式での制作の方が向いているでしょう。
ラスタはドットごとに色情報を持たせるデータ形式で、線に強弱を簡単に付けることが簡単にでき手書きに近い表現が可能になります。その反面ベクタと違いドットの集合体になるので、大きさや解像度に比例してデータ量は重くなります。

また、ラスタは完成後に画像サイズを大きく拡大したりするとドットのギザギザが目立つことがあります。後から拡大して使用するような可能性があるのであれば、想定される最大の大きさを制作前に申し出ていただく必要があります。それに合わせたサイズで製作いたします。
縮小に関しては何も問題は生じません。またサイズによる価格差もありません。はがきサイズでも看板サイズでも同じ内容の絵であれば、データそのものは大きく違いますが製作上の作業量は同じなので価格も同じです。

ベクタ形式での制作の場合は、JPGやPNGと言った最終画像とは別に原図データとしてイラストレータのAIファイル(ベクタ形式の原図データでアウトラインを取った状態のもの)をお付けします。
ラスタ形式の場合は、JPGやPNGと言った最終画像とは別に原図データとしてフォトショップのPSDファイル(ラスタ形式の原図データで350dpiの解像度で画像統合したもの)をお付けします。
なお原図データは基本的に統合された完成状態のデータとなります。もしお客様の方で編集される可能性がある場合は、事前に申し出て頂ければ編集しやすくレイヤ分けしたデータを有償でお付けする事も可能です。

ベクタ形式とラスタ形式とどちらが良いかは、今後お客様の方で編集される予定があれば、お持ちのアプリに合わせておくと良いです。ベクタの場合はイラストレータで開けるaiファイル(CS6)。ラスタであればフォトショップで開けるpsdファイルになります。
サンプル内にも「ベクタ‥」「ラスタ‥」とあるので参考にしてください。
「ベクタイラスト」は一定線のベクタデータです。
「ラスタコミック」はラスタ形式で線に強弱が付けられ、簡単な服の柄なんかも付けれます。
「ベクタファジー」はベクタ形式で線を描かず面だけで表現する手法になります。やわらかい雰囲気を出すことができます。
「ベクタコミック」はベクタ形式でありながら線に強弱をつける手法です。線の幅自体もパスで表現しく必要があるためラスタコミックなどに比べて高額になります。
描き方として主なものはこの4つですが、絵柄のタッチによっても見え方は様々で単純にこの四つから選べるものでもありません。サンプルから好みの絵柄に近いものを選んで【****】の4桁のコードをお知らせ頂くのが最も早いです。
もしサンプルの中にイメージに近い絵柄が無い場合は、ご希望の絵柄が分かる絵やWEB上のURLをお知らせいただければ制作可能かどうかをお知らせいたします。

カラーについて

  • カラー別一覧1_0054
    【0054】カラー別一覧1
  • カラー別一覧2_0055
    【0055】カラー別一覧2
画像データのカラー形式は主にはCMYKとRGBがあります。CMYKは4種のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の組合せ。RGBは3種の光(レッド、グリーン、ブルー)の組合せを意味します。
RGBはモニター用のカラーで、CMYKに比べて色の表現範囲が広く鮮やかです。そのためRGBで製作したデータはCMYKに変換すると、色によっては正しく変換されず濁ったような色になる事があります。

特に出版などの印刷物で使われる場合は、印刷所の方にRGBデータしかないことを伝えてうまく調整してもらうなど注意が必要です。
一般家庭のインクジェットプリンターなどは、RGBのデータのままであっても比較的近い色で印刷できるようになっているものが多いです。逆にCMYKで製作したデータはほぼ問題なくRGBに変換できます。

なので色の変換によるトラブルを避けるため、特にご指定のない限りは標準カラー(CMYK)で制作を行い、JPGやPNGと言った画像データであればRGBに変換して納品。PSDやAIと言った印刷で使用されるような原図データはCMYKのまま納品いたします。
もしWEBや動画など印刷の可能性が全くなく無視して良いような場合や、何らかのご指定を頂いた場合は、それに従って製作させていただきます。

モノクロは基本的に白と黒と必要最低限のグレー色で製作いたします。コピー用など色が必要なくモノクロでスッキリ見せたい場合にお勧めです。
指定して頂ければ完全に白黒二値のデータ制作(二値モノクロ)も可能です。ラスタコミックであれば、グレー部分をスクリーントーンで表現することもできます。漫画雑誌などの漫画原稿向けです。

なお、どのカラーでの制作であっても、PC上での制作で作業量に大差が生じないので、色は価格には影響しません。
また、色は使用されるモニターなど環境によっても変わることが多いです。弊社ではキャリブレーションを行ったモニターで確認しながら制作しております。
もし色に違和感を感じる場合はモニターのキャリブレーションが出来る場合は行い、出来ない場合はいくつか別のモニターでも一度確認される事をお勧めします。印刷用のデータは一度印刷されてみる事をお勧めします。

納品データのサンプルダウンロード

納品されるデータのサンプルです。イラストレータでの制作(ベクタイラストタイプ)の場合とフォトショップでの制作(ラスタコミックタイプ)の場合とに分けて公開しています。
どちらも標準カラー・標準表現のデザインイラストをjpgでの納品でご依頼された場合の例です。

ベクタイラストタイプの場合(イラストレータでの制作)

・通常の納品データ

最終のjpgファイルとベクタデータとなるイラストレータのaiファイルが同梱されます。

・別途有償の編集用ベクタデータ

上記のaiファイルのアウトラインを取る前の状態(統合前)のデータを希望された場合に限り有償で提供される編集用データです。

ラスタコミックタイプの場合(フォトショップでの制作)

・通常の納品データ

最終のjpgファイルとラスタデータとなるフォトショップのpsdファイルが同梱されています。

・別途有償の編集用ラスタデータ

上記のpsdファイルの統合前のデータを希望された場合に限り有償で提供される編集用データです。

※別途有償の編集用データをご依頼される場合の注意点
  • 編集用データは色や線などを編集されたい場合に利用できるデータです。改変等を行わない限りは通常の納品データだけで問題はありません。
  • 編集用データは効率化のためにシンボルやスウォッチ、レイヤスタイルなどを多用していますのでご了承ください。
  • 編集用データは上記サンプルで編集可能かどうかを確認された上でご依頼されることをお勧めします。
  • 広告無料素材データについては、有償で広告解除を行っても納品されるのは広告のないPNGデータのみです。ベクタデータは提供されませんのでご了承ください。